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●湯治と温泉
病後の養生や、病の治療の目的としての「湯治」は昔から行われてきました。
有名な草津節の一節「お医者様でも草津の湯でも ほれた病はなおりゃせぬよ」にも、「湯治」効果が一般に医者の治療並みの効果と認識されてきたことがわかると思います。
玉川温泉のように、医学で治癒が困難とされた病気が治ると期待され湯治客が集まる温泉もあり、湯治が病気に対して効果を発するとされています。

●湯治の歴史
日本書紀などの古い書物にも、日本人が温泉に入った記述があり、日本人の湯治の歴史はかなり古くからあります。
江戸時代以前までは武士の治療用に湯治が有効とされていました。
江戸時代になってからは温泉に入ることが庶民(農民)にも広まり、湯治は一般的なものとなったようです。
農民が閑散期に娯楽として、養生として、温泉を利用していました。
湯治というと、米や味噌を持参して泊まりながら温泉入浴するものが一般的でしたが、近年は温泉宿泊はホテルのきれいな部屋で滞在し食事はレストランで、というようなものがほとんどだと思います。
質素な宿泊生活で温泉効果を期待するという湯治、ホテル宿泊の中に入浴を加えた湯治、どちらかは好みに分かれます。
自炊、入浴場所として湯治客専用の棟を持っている温泉もあり、そこではじっくりと湯治に専念することができます。

●三日一回り(みっかひとまわり)
湯治は、三日一回りといわれます。 体のリズムと温泉の効用の組み合わせが、三日入浴すると一回分の入浴効果を得ることができる、という意味です。
つまり、一日入っただけではまだ足りない、ということになってしまいますね。
もっとも、一回だって良い温泉なら良さを感じることが充分にできますけどね。
湯治の場合、三日一回りを三回繰り返すのが効果的とされています。
三日一回りを三回。一日体を休めて、十日でワンセット。これをすることで浴用効果が体のリズムと合い相乗効果がもたらされます。
湯治を始める人は、まずは二泊三日から試してみましょう。
●湯中り(ゆあたり)

入浴して一週間以内くらいに、温泉の刺激に体が反応をしてだるさや頭痛、めまい、気分が悪い、肌荒れ等が起こることがあり、これを湯中りと呼びます。
これはごく一時的な体調不良で、温泉の効果があるからこそ起こることです。
その場合は絶対に無理をせずに体調が好転するまで休むことです。
また、温泉が体に合わない場合もあるので、注意が必要です。
湯治中は特に、熱いお湯に一日に何回も入ったり、また非日常の気候や環境なども合わさって、湯中りを起こしやすくなります。
湯中りをおこしやすいのは刺激の強い酸性泉、硫黄泉、硫酸鉄泉などが多いようです。
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