温泉の泉質


〜温泉の泉質〜

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●温泉の泉質って?



温泉に行くと、脱衣所などに「温泉分析書」という、額に入ったものがあります。


ご覧になったことがあるでしょうか。


この温泉分析書こそ「ここは間違いなく温泉だ!」と確信するために必要です(笑)。


特に温泉好きの方には。


さて、「温泉分析書」ですが、「泉質 塩化物泉」などの表示があります。


これは、環境省の「鉱泉分析法指針」によって特に治療の目的に供しうるものとして規定された「療養泉」の基準値により分類されたものです。温泉の泉質で分類されています。


ここから説明することは少々難しいですが、温泉好きで温泉話が好きな方、温泉に関するうんちくをたくわえておいてあとで家族や同僚に披露したい方などは、読んでみてくださいね。


私はあるときから、温泉の泉質に興味がわくようになりましたが、それまでは全く気にしたことはありませんでした。


気にすると結構面白くて、温泉にいったときはここの温泉の泉質はどうだ、と分析書を探してしまうほどになりました(笑)。



            


●温泉の泉質分類


泉質分類はとても難しいです。新旧呼び名があり、そのうえ掲示用の呼び名まであります。



掲示用は一般的に表示用とされているものです。掲示用泉質名というものが、分類上11種類です。



@単純泉、A二酸化炭素泉、B炭化水素塩泉、C塩化物泉、D硫酸塩泉、E含鉄線、F含アルミニウム泉、G含銅−鉄泉、H硫黄泉、I酸性泉、J放射能泉となります。


分類は以上ですが、現実にはまったく同じ温泉は一つも無く、それぞれ違った成分であるのが現実の温泉です。

同じ温泉地で複数の泉質があるというのもよくあることです。







★成分別のそれぞれの特徴


@単純泉      ・・・ 一般に、無味無臭で無色透明です。

A二酸化炭素泉   ・・・ 一般に、炭酸飲料のような酸味です。

B炭化水素塩泉   ・・・ 重曹成分を含みます。

C塩化物泉     ・・・ 海水成分に似ています。塩辛い味がします。

D硫酸塩泉     ・・・ ナトリウムを含む芒硝泉(ぼうしょうせん)とカルシウムを含む石膏泉(せっこうせん)は、無味無臭で無色透明です。マグネシウムを含む正苦味泉(せいくみせん)は無色透明で無臭ですが、苦味があります。

E含鉄泉      ・・・ 炭酸鉄泉と緑礬(りょくばん)泉があります。炭酸鉄泉は酸化すると茶褐色になり、緑礬泉は緑になります。空気に触れて時間がたつと鉄がさびるようにお湯が酸化します。

F含アルミニウム線 ・・・ 一般に、無色透明ですが、黄褐色のものもあります。味は酸味があるものもあります。明礬(みょうばん)泉とも呼ばれます。アルミニウムと硫酸イオンを含みます。

G含銅−鉄泉    ・・・ 銅を多く含む鉄泉です。空気に触れる前の湧出口では無色ですが、酸化すると茶褐色になります。

H硫黄泉      ・・・ 卵の腐ったにおいが特徴的です。一般に、色は白濁です。とても温泉らしさを感じられます。

I酸性泉      ・・・ 一般に、無色または黄褐色です。多量の水素イオンを含み強酸性で、味は酸味があります。

J放射能泉     ・・・ 放射性元素「ラドン」を多く含む温泉です。ラドンとは、ラジウム鉱石から放出される気体のことで自然界に微妙ながら存在しています。



★水素イオン濃度分類


pH表示もよく目にすると思います。一般に酸性が強いと殺菌力があり、肌がぴりぴりする刺激があります。

逆にアルカリ性が強いと肌の角質を溶かすので肌がつるつるに感じます。

@強酸性泉           〜 pH2

A酸性泉      pH2   〜 pH3

B弱酸性泉     pH3   〜 pH6

C中性泉      pH6   〜 pH7.5

D弱アルカリ性泉  pH7.5 〜 pH8.5

Eアルカリ性泉   pH8.5 〜 pH10

F強アルカリ性泉  pH10  〜


★浸透圧での分類


人間の体液の浸透圧(8g/s)を基準にして、それより浸透圧が高いか低いかで分類したものです。


温泉が低張圧であるほど皮膚から体の成分が出やすく、高張性が高いほど体に浸透するという感じです。


低張圧の温泉に長くつかると、手がふやけたようになるのは、手の表面の水分が浸透圧により減ったことによります。

@低張泉 等張液より浸透圧が低いもの  ・・・ 溶存物質総量         〜 8g/kg

A等張泉 等張液と同じ浸透圧を持つもの ・・・ 溶存物質総量 8g/kg   〜10g/kg

B高張泉 等張液より浸透圧が高いもの  ・・・ 溶存物質総量10g/kg   〜


            


●温泉の泉質によっては飲めないものも


一般に、温泉は入浴効果と同時に、飲用効果もあるとされていますが、すべての温泉が飲めるわけではありません。

温泉水はもともと火山性のものなので、ミネラルなど多くの成分を含んでいます。


たとえば、人体に影響がない1日あたり許容摂取量というのがあります。


また、飲用によって服用している薬の効果を変動させてしまったり、持っている病気を悪化させる作用がある場合があります。


また、細菌がふくまれていたりすることもあります。

以上のことから温泉内の掲示などで飲用可能かどうかをしっかりチェックする必要があります。


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